海老原菜帆に関する考察-第1期-

ブロマガで公開していた文章をブロマガ終了に伴い移行したものになります。

 

海老原菜帆というアイドルの形成過程についての考察(第1期編)

どうも昨日は海老原菜帆さんの誕生日ありがとうございました。誕生日が終わったということで怪文書(?)を公開します。

定義:初期Nから[プニョフワ乙女]までを第1期と呼ぶことにする。(第2期は[あまあまボディ]から[ふわっと艶乙女]、第3期は[サマーテンプテーション]以降)

各時期においてそれぞれ成長テーマというべきものが存在するという風に考えられる。ここでは第1期においてどのような成長テーマを、どのようにして成長していったかを考察するものである。

 

第1期は、海老原菜帆というアイドルを形成する、というテーマがある時期であると考えられる。以下、その理由となる部分である。

 

まず、初期Nがアイドル形成に重要というのは言わずもがな、アイドルとしてスカウトされたことを示すカードであり当然であるが、それ以降特にこの傾向が顕著に表れるのが[浴衣祭り][デビリッシュゴシック][プニョフワ乙女]である。[ぷにぷにサマー]は、この傾向がないというわけではなく。ある意味緩衝剤のような、しかしながら重要な示唆をしている。すべてのカードについて全ての台詞を考察、というわけにはいかず一部の重要な台詞のみを抜粋する。

まず[浴衣祭り]における重要な台詞。特訓前に存在する台詞であり、バニラRとして大量に排出されたもののそれ故に入手難度が高く見られにくい台詞であるが、この台詞を見るのと見ないのとでは彼女に対する印象は全くもって異なることであろう。

[浴衣祭り]海老原菜帆(特訓前)お仕事(親愛度MAX)

「○○さん、やっぱりアイドルは痩せてた方が良いですか~」

 

――――彼女は、ただの女子高生。普通の、ちょっと食べることへの関心が強くて、ちょっと食べ過ぎて――そして痩せていないことに不安を覚えてコンプレックスを感じる、いたって普通の女子高生なのである。

 

この台詞を勘案したうえで、これから示す台詞を見ていただこう。

N海老原菜帆(特訓前)お仕事

「私がアイドル…大丈夫ですかね~?」

N海老原菜帆(特訓後)マイスタジオ

「食べ歩きはほら、ダイエットにも…」

N海老原菜帆(特訓前)マイスタジオ(親愛度MAX)

「○○さん、ちょっと触ってみて…プニョフワでしょ…?」

N海老原菜帆(特訓前)お仕事(親愛度MAX)

「最近堂々と出来てるのは○○さんのおかげですよ~!」

 

ただ、普通にみればそれぞれアイドルになったことからくる不安、ちょっとした言い訳、積極的な姿勢、アイドルによる良効果。しかし、浴衣祭りの台詞を考慮に入れれば全てが

『人より太めの私がアイドルなんて……プニョフワな身体“なのに“』

という風に解釈ができます。

先ほども言いましたが、彼女はただの普通の体型を気にする女子高生でした。彼女にとって、太いことは決して良いことではなく、プニョフワという形容詞はただ単に自分の現状を示す擬音でしかなく。そして、ネガティブな、マイナスイメージなのです。

もし彼女がそれを否定し拒絶したならば、ただ単にCPの13人にも選ばれアニメに出演し前線で動き続けている彼女の後追いに過ぎなかったでしょう。しかし肯定できた。それがこれからの、第1期後半のお話です。

 

[デビリッシュゴシック]において。重要な台詞はこちら。

[デビリッシュゴシック]海老原菜帆(特訓前)マイスタジオ

「ああん、愛海ちゃん~」

 

……ふざけるな?いえいえ、非常に重要な台詞です。この台詞はこれ単体が重要ということではなく、「棟方愛海という存在に触れた」ということが重要なのです。これ以降、ユニットで複数回共演、イベントでも複数回共演と縁が深い存在になる彼女との最初の接点が重要でないわけがないんです。一旦議論は置いておいて、次に[ぷにぷにサマー]の示唆する台詞

[ぷにぷにサマー]海老原菜帆(特訓後)親愛度MAX演出

「ノンビリ屋の私ですけど、○○さんが自分の何かを変えてくれた気がするんです~。あ、甘いもの好きなのは変わらずで~」

 

彼女もよく分かっていない『何か』とは、なんだったのだろうか。

 

話は第1期最後の[プニョフワ乙女]へと進む。

[プニョフワ乙女]海老原菜帆(特訓前後)お仕事

「見られるのが仕事ですから~」

[プニョフワ乙女]海老原菜帆(特訓前)お仕事(親愛度MAX)

「少しお肉がつきました?○○さん、つついてみます~?」

 

 

今度は、今度こそ、自信満々にその言葉を。

彼女の分かっていなかった『何か』とは、もしかしたらこの自信なのかもしれない。

 

もちろん、この『何か』には他の解釈が存在し――自分としては最低でももう一つの解釈が存在すると考えている。が、きっとこれも一つの真実であろう。

 

きっと“プロデューサー”は彼女に対しNのとき、加えて[浴衣祭り]のときに彼女に対してその体型を、全力で肯定する言葉をかけたのであろう。その言葉とアイドルとして活動し、ファンができるうちにきっとそれを実感し、その自信に繋がる。その自己肯定感というのは非常に重要であり、これにより彼女はプロデューサーへの信頼を持っているのであろう。

 

……え?[デビリッシュゴシック]のときの台詞はどうしたって?関係がないだろって?確かにそうですね。ここまでは何の関係もない。そして、確かな証拠が存在して論証とともに進められるのはここまでです。ここからは、想像・創造・妄想・空想の混ざる考察です。

・海老原菜帆と棟方愛海の関係性

[デビリッシュゴシック]の上記台詞より、この時には海老原菜帆は棟方愛海に『揉まれている』ことがほぼ確実である。同様の台詞が、ライバルユニットとしての登場時にも見られる。

アイドルLIVEツアー in バリ島 ライバルユニット

いたずら★小悪魔(棟方愛海佐々木千枝/海老原菜帆)敗北1(発言:棟方愛海

「まさかガードして歌うなんて!菜帆さん、かわりにさわらせて〜」

 

海老原菜帆は、自身に自信がなかったという上の考察を基にすると、彼女は棟方愛海に自信のなかった体を求められ続けているのである。

――海老原菜帆が自信をつけるのに十分な要素ではないだろうか。プロデューサーからの肯定。ファンからの肯定。そして、同じ女の子からの肯定。きっとわずかな疑念も取り去ってくれたことであろう。

そして、自身の魅力を理解し始めた海老原菜帆は、棟方愛海の行動を御し始める――それが劇場193話であり、415話であるのだ。

 

最初はネガティブイメージで使っていたプニョフワを、称号にできるようになった彼女はこれで真にアイドルになったと、そう言うことができるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――もう一つの解釈。

皆さん、海老原菜帆の台詞で『~』が非常によく使われ、『~』といったら海老原菜帆と言っても過言ではない、ということをご存知でしょうか。まぁきっとご存知のことでしょう。(暫く前まではあくまで個人の主観でしたが、総選挙の時期あたりにできた「シンデレラガールズ台詞判定」URL: http://www.shuukei.info/imas_cg_words/#/ により、名実ともに『~』は海老原菜帆の特徴的言葉であり『~』といえば海老原菜帆と言って差支えがなくなりました)(このサービスを気に入ったらその分喜多日菜子ちゃんに投票しましょうという注意書きは重要ですよ)

 

なぜ、今この話をするのか。これは第1期において彼女の言葉遣いに変化が見られるからである。

『~』の使用頻度はNおよび[浴衣祭り]において低めであり、それ以降は現在と同じ高頻度使用になる。では、N及び[浴衣祭り]ではただ単純に『~』が減っただけの言葉遣いか、と言われればそれはそうではない。“代わりに使われているもの”が存在する。また“今では使用頻度が低いがNと[浴衣祭り]で頻発しているもの”も存在する。これはそれぞれ

『…』と『!』である。

『…』は、自信のなさを表すもの。ならば、『!』とは何だろうか。そして、これが少なくなった理由は?きっと、ここにも何かがあると、『何か』があると思うのです。

 

では、[プニョフワ乙女]から遡っていく。

[プニョフワ乙女]海老原菜帆(特訓後)マイスタジオ

「なかなか攻めきれないんですよね~。そういう性分ですから~」

[デビリッシュゴシック]海老原菜帆(特訓後)アイドルコメント

「おっとりした自分に、ちょっと飽き飽きしてたんですよね~。せっかくですから悪魔になりきってみます~。でも、すぐ本性現したりしませんよ? 私はじっくり様子を見る方ですから。うふ」

 

攻めきれない性分。じっくり様子を見る。彼女曰く、そういう性格らしい。

Nや[浴衣祭り]から感じられる彼女の性格は、そのようなものであっただろうか

N海老原菜帆アイドルコメント

「海老原菜帆で~す。えへへ~○○さ~ん! これからよろしくお願いしますねぇ~! いやぁアイドルとプロデューサーさんの仲じゃないですかぁ! 水臭いこと言わないで下さいよ~! ね? ね?」

N海老原菜帆親愛度MAX演出

「○○さんならこのままの私でもいいって言ってくれるかなって思ったんです! 勝手な想像ですけど! で、どうですか?」

(『!』の使用数N:14個 N+:10個 [浴衣祭り]:5個 [浴衣祭り]+:7個 それ以外の20枚で合計:6個)

 

彼女はむしろ、初対面から積極的に押しかけてくるような、押しの強い女性のような印象ではなかっただろうか。この変化をどう取るかは個人の自由で、それこそライターの変化だとかそういうメタ視点の捉え方でも問題は無い。が、これが彼女の変化の『何か』であるならば、(捉え方に細かい違いはあろうが)初期は押しの強い女性という面を持っていた彼女は、すべてを包容し押しの強さの片鱗を見せつつ翻弄するように変化したのだと言えるだろう。

([デビリッシュゴシック]の仕事により、その小悪魔的行動のようなものが恐らく彼女の元々の性格にマッチしていて、それを吸収しているとも考えられる)

 

 

ここまでで既におおよそ4000文字ですので、ここらで終わりにしたいと思います。

つまるところ、海老原菜帆というアイドルの形成過程と呼ぶことのできる第1期では簡単に言ってもこれだけの考察が可能であり、かつまだ言及していない考察が存在します。この考察はあくまで自分の一考察に過ぎず皆さんにもそれぞれの海老原菜帆が存在していると思うので、それをぶつけてくれると嬉しいです。(最初のときからプニョフワを売りにしている自信満々原菜帆とかも自分の考える彼女として存在していますしそういうものです)

Twitter上で海老原菜帆に関するツイートをしていただければ喜んでふぁぼ(いいね)させていただきます。是非皆さんの海老原菜帆を聞かせてください。正直ツイート少なすぎて検索のし甲斐がないです。(といっても、えびちゃんorエビちゃん呼び等他のものが多く引っかかる呼び名ですと見つけられないことが多々あります)(R-18だろうが何だろうがどんとこいです)(今年の誕生日はたくさんのツイートがあり非常にうれしかったです)

 

たぶんこの先第2期とかここで書けなかったこととかも書く予定です。……書く時間があれば。